電気主任技術者の資格を取ったら、実際にはどんな仕事をするのでしょうか?
この記事では、現場での1日の仕事の流れを紹介しながら、電気主任技術者のリアルな働き方をお伝えします。
これから資格取得を目指す方にとって、将来像をイメージするヒントになれば幸いです。

朝は点検の準備から始まる

出勤後は前日の引き継ぎや設備状況の確認

朝の業務は、まずメールや引き継ぎノートで前日のトラブルや保守予定を確認するところからスタートします。夜間や早朝にトラブルがなかったか、警報や異常履歴が出ていないかをチェックし、その日の点検計画を立てます。

施設によっては、定時に朝礼があり、チームで連携を取りながら1日の業務に入っていきます。

午前中は現場での巡回・点検が中心

実際に現場へ出向いて“目で見る”仕事

午前中は、建物内や工場内の電気設備を巡回して異常がないかを確認して回ります。変圧器や配電盤、電動機、受電設備などの温度や音、においを確認する「五感の点検」も重要な仕事です。

使用電力量や負荷の記録を取る場合もあり、定められたチェックシートに沿って正確に作業を進めていきます。点検中に小さな異常を見つけた場合には、その場で修理や業者手配を行う判断も必要になります。

昼休憩を挟んで午後はデスクワークへ

点検結果の記録や報告書の作成

午後は、午前中に行った点検の結果をシステムに入力したり、報告書としてまとめたりするデスクワークが中心になります。もし不具合や異常があった場合は、その対応方針を上司や設備担当者と協議することもあります。

また、年に数回行う「年次点検」や「法定点検」に向けての準備や資料作成も、電気主任技術者の重要な業務の一つです。こうした資料が後々の安全管理のベースになるため、丁寧な対応が求められます。

突発対応も“あるある”な午後の風景

トラブル対応や業者立ち会いも柔軟に

電気主任技術者の仕事には「決まったルーティン」もありますが、一方で突発的なトラブルへの対応も少なくありません。機器の停止、漏電、異常発熱など、設備の不調に即座に対応するため、臨機応変な判断力が求められます。

また、修繕工事や機器交換がある日は、協力業者との打ち合わせや工事立ち会いを行うこともあります。工事の安全管理や技術的なアドバイスも、主任技術者の大事な役割です。

一日の終わりには報告と引き継ぎ

些細なこともチームで共有する文化

一日の業務を終えたら、その日の作業報告や気づき、未対応事項を引き継ぎノートや専用ツールに記録します。次の担当者が困らないよう、できる限り正確に、簡潔に伝えることが求められます。

また、日々の業務を通じて得られた設備の傾向やメンテナンスのコツなどをチームで共有することで、施設全体の保守品質も高まっていきます。

どんな職場で働いているの?

活躍の場はビル・工場・病院・発電所まで多種多様

電気主任技術者は、ビルメンテナンス会社、製造業の工場、病院や学校、ショッピングモール、さらには再生可能エネルギー施設など、幅広い職場で必要とされています。

勤務形態も日勤だけでなく、交替制勤務や当直ありの職場もあり、自分のライフスタイルに合わせた選択がしやすい点も魅力です。