プロが選ぶ現場必携10アイテムを一気にチェック
工具ひとつで停電を防げる。
だから電気主任技術者は測定精度にこだわります。
“持っていて良かった”と唸る10製品を厳選しました。

リスト全体を先に把握しよう
現場には「測る・診る・残す」を担う道具が欠かせません。
電気主任技術者の一次対応は、正確な計測でほぼ決まります。
まずは合格後すぐに役立つ厳選10モデルを押さえましょう。
アイテム | 主な機能・定格 | 参考価格帯 |
---|---|---|
絶縁抵抗計 Hioki IR4053 | 50 V〜1000 Vレンジ、PV対応、1 m落下耐久 | 約6万円 |
マルチメーター Fluke 87V | True-RMS、0.05 %精度、CAT III 1000 V | 約7万円 |
クランプメーター Hioki 3280-10F | 1000 A測定、-25 ℃~65 ℃で動作 | 約1.5万円 |
サーモグラフィ FLIR E6 | −20〜250 ℃を±2 ℃で画像化、MSX機能 | 約15万円 |
接地抵抗計 Hioki FT6031 | IP67、防塵防水、0〜2000 Ωレンジ | 約12万円 |
ラベルプリンター Brady M210 | 203 dpi、連続/型抜きテープ両対応 | 約3万円 |
絶縁耐圧試験器 Kikusui TOS5200 | 5 kV/100 mA、±1.5 %精度 | 約27万円 |
低圧絶縁手袋 Class 00 | AC 500 V耐圧、EN 60903適合 | 1双約1万円 |
熱収縮ラベルキット Brady M210KIT | 配線マーキングを現場即作成 | 約4万円 |
PPE 絶縁手袋 Ansell RIG0014B | 耐久性と通気性を両立 | 1双約1.2万円 |
道具は「安全規格に適合しているか」「校正サポートが受けられるか」が選定の鍵です。
価格だけで決めず、保証期間や交換部品の入手性まで確認しましょう。
長期的な保守コストを抑える視点が、転職後の即戦力につながります。

工具選びでミスが減る
安全基準とコストのバランスが鍵
規格マークは“命綱”です。
CATやIPの数字を理解すれば、事故リスクを大幅に抑えられます。
次の比較表でポイントを整理しておきましょう。
規格項目 | CAT III | CAT IV | IP67 |
---|---|---|---|
用途目安 | 分電盤以降 | 引込線・屋外 | 粉塵+水没可 |
定格例 | Fluke 87V | Hioki 3280-10F | Hioki FT6031 |
費用感 | 中 | 高 | 中 |
規格は高ければ良いわけではなく、
作業電圧と環境に合う“最小限+余裕”がコスパ最高です。
転職面接で「CAT IIIを選んだ理由」を語れると信頼度が上がります。
まとめ
測定器は“データで語る”武器。
正確な一次判断ができれば、保安トラブルの9割は未然に防げます。
今日から1台ずつ揃え、現場で数字を味方に付けましょう。