電気主任技術者の仕事に「やりがい」はあるのか?

「保安点検ってルーティン作業だよね?」
「決められたことをこなすだけでしょ?」

そんなイメージを持っていた電気主任技術者の仕事が、再生可能エネルギーの現場ではまったく違うということをご存じですか?

太陽光、風力、小水力──
自然の力を人の暮らしに変える現場に立ち会いながら、“やりがい”という言葉の本当の意味に気づく技術者たちがいます。

自分の仕事が“社会と直結”している実感

再エネ発電所では、発電そのものがゴールではありません。
その電気が誰に届き、どんな価値を生み出しているのか──
そこまで考えながら働けるのが、電気主任技術者の魅力です。

例1:地域の病院に電気を届ける太陽光発電所

災害時には非常用電源にもなる。
点検時には「ここが止まると、病院が困る」と自覚しながら作業する。

例2:離島の風力発電所

「この風車が止まると、島の生活に支障が出る」
発電所の安定稼働が、島民の生活そのものを支えている。

そんな場面で、「自分の仕事が人の生活に直結している」と感じられるのです。

点検だけじゃない。「考えること」こそが仕事

再エネ設備では、日々の点検や記録だけでなく、

  • 故障の予兆を見抜く
  • 異常データの背景を分析する
  • 設備改善を提案する

など、技術者の“気づき”が直接成果につながる場面が多くあります。

マニュアルをなぞるだけではなく、自分の判断と責任で動けるからこそ、やりがいが生まれるのです。

技術×人間力が求められるから、面白い

点検や保守の仕事には、機械だけでなく人との関係性もつきものです。

  • 地域住民への説明対応
  • 施工業者とのやり取り
  • 社内チームへの改善提案

ただ機械をいじるだけでは終わらない。
「人に向けた仕事」としてのやりがいも、この仕事の魅力です。

“やりがい”は、数字にも表れる

自分の提案が設備の発電量を上げたり、
トラブル発生率を下げたりすると、数字で成果が見えるのもポイントです。

成果事例BeforeAfter
PCSのファン清掃周期を短縮故障率 15%故障率 3%
表面清掃のタイミング最適化発電量 -3%発電量 +2%
データ異常の早期発見月1回の停止無停止3ヶ月継続

こんな人に向いている仕事です

  • 「人の役に立ちたい」と思える人
  • 目に見える成果がモチベーションになる人
  • 考えることが好きな人
  • 技術だけでなく、社会に貢献したい人
  • 一人で黙々、でもちゃんと評価されたい人

やりがいは、現場の中にある

「やりがいを感じられない」「成果が見えない」
そう悩んでいるなら、再エネ発電所という“現場”に目を向けてみてください。

自分の手で守る電気が、
誰かの生活を、社会を、未来を動かしている。

それが分かったとき、きっとこう思うはずです。

“やりがい”って、こういうことかもしれない。