「経験が浅くても、チャンスはある」と気づけた日

電験三種を取ったばかり。
現場経験も少なく、自信もなかった。

そんな状態で飛び込んだのが、急成長中の再エネ系ベンチャー企業だった──。

これは実際にあった、ある若手電気主任技術者のストーリー。
「経験がないから無理だ」と思っていた彼が、どうやって一人前の技術者として信頼を得ていったのかを紹介します。

主人公:電験三種×未経験。28歳の転職決断

転職を考えたきっかけは、ずっと補助業務にとどまっていた前職。
施工管理のアシスタントとして、指示された仕事をこなすだけの毎日。

「もっと自分の意思で動けるようになりたい」
「資格を活かして、責任のある仕事がしたい」

そう考えていたときに出会ったのが、再エネO&M(運転・保守)に特化したベンチャー企業だった。

入社後いきなり、現場を任される?

最初の1ヶ月間は、全国の発電所を先輩と同行しながら点検・測定・報告業務を学ぶ日々。

だが、ベンチャーならではのスピード感から、入社2ヶ月目にはこう言われた。

「来月からは、この3件を君に任せるね。保安日誌も、自分で提出して大丈夫だよ」

不安はあったが、同時に「自分を信じて任せてもらえた」実感もあった。

現場でつかんだ、3つの学び

1. 分からないことは、正直に聞く

知ったかぶりは通用しない現場。
逆に、素直に「分からない」と言えば、先輩も協力してくれた。

2. 報告・連絡・相談が“命綱”

安全・品質・法対応。どれも「ほうれんそう」が命。
逐一伝えることが、信頼と自信を積み重ねていく道だった。

3. 技術より「誠実さ」が信頼を生む

ベンチャーでは経験より人柄。
チェックミスがあっても、正直に認め、対策まで考える姿勢が評価された。

ベンチャーだから得られる、貴重な経験

大企業では「経験を積んでから」任されるような業務も、
再エネベンチャーなら、若手のうちから経験できることが多いです。

業務内容ベンチャーでのチャンス例
点検・報告業務入社初月から同行。翌月には単独担当も
保安規定の整備自社の保安マニュアルづくりに携わる
改善提案設備や点検スケジュールの最適化に貢献
新規発電所の立ち上げ地元業者と連携し、設計・試運転にも関与

ベンチャー向きな人、こんなタイプ

  • 若いうちに経験を積みたい人
  • 指示待ちより、自分で考えるのが好きな人
  • 挑戦を恐れない人
  • 小さな会社で大きな責任を担いたい人
  • 新しいことに柔軟に対応できる人

経験が浅いからこそ、できる仕事がある

「若いから」「経験がないから」と、二の足を踏んでいる人へ。

それは“できない理由”ではなく、
伸びしろがある証拠かもしれません。

再エネ業界、とくにベンチャー企業では、
電験三種を活かして、早く大きな仕事を任されるチャンスがあります。

資格を持っているあなたに、もう“若手だから”は通用しない。