“選ばれる電気主任”がやっている5つのこと──再エネ業界で活躍する条件 - リニューアブル・ジャパン

これまで、電気主任技術者といえば「現場に常駐して保安業務を担う人」というイメージが強かったかもしれません。
しかし近年、再生可能エネルギー業界では、この常識が大きく変わり始めています。

キーワードは 「遠隔監視」 と 「非接触保守」。
つまり、現場に毎日いなくても管理ができる時代が来ているのです。

特に、太陽光発電や風力発電のような分散型エネルギー設備が全国に増えるなかで、「一人で複数の発電所を兼任管理する」スタイルが当たり前になりつつあります。

再エネ発電所で進む遠隔管理の仕組み

では、再エネの現場ではどのように遠隔管理が行われているのでしょうか？
実際の現場で使われているテクノロジーとワークフローを紹介します。

発電量、PCS（パワーコンディショナ）の稼働状態、異常検知、気象データなどをリアルタイムで把握できるシステムです。

電気主任技術者は、PCやスマホから設備の状態をモニターし、必要に応じて対応します。

異常発生時には、メールやアプリで即時通知。
軽微なトラブルであれば、リモートから再起動や制御変更で復旧できることもあります。

物理的な点検も、必ずしも現地に行く必要はありません。
ドローンや高解像度カメラを使って、設備の状況を撮影・記録し、報告資料に活用できます。

遠隔管理を取り入れることで、電気主任技術者の働き方には次のような変化があります。

本社や自宅を拠点に、週1〜2回だけ現地へ。
必要な業務を集中的にこなして、残りはリモートでデータ管理や報告書作成に集中できます。

これまでは「現地に住むしかない」イメージでしたが、今は都市部に住みながら地方案件を複数担当することも可能です。

遠隔システムの導入によって、1人で5〜10件以上の発電所を兼任管理する事例も。
これは働き方の幅を広げるだけでなく、キャリアアップや年収アップにもつながる可能性があります。

この遠隔管理の流れは、電気主任技術者だけでなく企業側にとってもメリットがあります。

結果として、企業にとっても現代的なエネルギー運用の効率化が実現できるわけです。

遠隔管理を活用する上で、電験資格だけでなく以下のスキルも重視されるようになってきました。